わたしを守るために、線を引きました。
それは、誰かを遠ざけるためじゃなくて、
これ以上、踏み込ませないための線でした。
このZINE『抵抗線』は、
わたしが、わたしに戻るために書いた本です。
こんな人に届くといいな、と思ってます。
届いてほしいのは、
"似たように不器用に生きている誰か"です。
「誰にもなれなかったわたし」が、
それでも生きるために言葉を選びました。
女としても上手に生きられず、かといって男にもなれない。
やさしくしたいけど、やさしくなれない夜もあって。
それでも、線を引くことでしか、
自分を守れなかった瞬間たちをZINEに刻みました。
不器用な私が誰かにこの本を届けることで、
誰かのピースが埋まると嬉しいな、と思っています。
作品詳細
『抵抗線-男にも、女にも、母にも成れない私へ-』
発行日:2025年5月11日(文学フリマ東京40)
サイズ:B6 / 44ページ
収録作品:詩11篇+短編1本+イラスト
価格 500円

誰にも見せたくなかった言葉を、
誰かにそっと渡したくなった夜があって。
その夜が、きっとわたしの始まりでした。
あなたにも、
あなた自身を守るための線が、ありますように。
ここまで読んでくれてありがとう。